4年生の公衆衛生看護学実習が終わりました

 8月22日~9月30日まで、保健師コースの学生16名が、福岡県内の保健所、市町保健センターで5週間の公衆衛生看護学実習、その後学校保健実習に行ってきました。保健師の資格取得を目指す4年生の学生が行う実習で、学校保健実習は養護教諭2種の資格申請のためのものです。
 学生は3名ずつのグループに分かれ、実習前に準備した地域診断や健康教育、学習した健康診査や健康相談などの保健活動について、実習先で実際に体験し学びを深めました。指導者や地域住民のお力添えを頂きながら、それぞれの地域で暮らす人々の健康づくりへのアプローチ方法を学び、実践につなげていきました。保健師が実際に活動する場で保健師活動を経験することで、学生たちはとても成長した様です。

<学生が行った実習の一部を紹介>
健康教育では、緊張しつつも、参加者の反応を見ながら説明を加えたり、質問に応じたり、充実した健康教育実習をやり遂げることができました。


地域でデイサービスでの「転倒予防」教室を実施。地域ボランティアの方との交流もできました。


市主催のマタニティ&ママのほっとスペースで、生後5か月の乳児と保護者を対象にした教室。指導者さんを前にした練習の様子です。


市が進めている地域のステップアップ教室に参加。事前に準備した媒体を工夫して、少し緊張しながらも参加者に分かりやすく伝えています。


保健所では様々なアルコール対策事業が行われています。実習中にアルコール予防の啓発媒体を作成しました。


社会福祉協議会に登録し、自主的に活動されている高齢者サロンでの活動。参加者が元気になるテーマで健康教育を実施してほしいとの要望を頂き、クイズや体操を取り入れたフレイル予防の健康教育を実施しました。

<実習を終えての学生たちの声を一部紹介>
・実習で教科書などの教材にはない保健師の活動や地域との関わりを実際に見ることができ、様々な事業の立案や展開を通し市民の健康の保持増進と予防に努める保健師の役割を学ぶことができた。
・公衆衛生看護学実習を通して、特に目標としていた「在宅医療推進事業」、「健康増進事業」、「母子保健事業」から多くのことを学ぶことができた。保健所の保健師は「必要なサービスを住民に提供する仕組みづくり」を、市町村の保健師は乳幼児から高齢者まで、幅広い世代の「心と身体の健康」と直接向き合って支援をしていることを学び、この学びを将来に生かしていきたい。
・多くの事業に参加し、保健師の共通する支援として健康問題解決に役立つ情報やアドバイス等のサポートと対象者に寄り添い傾聴しながらサポートする姿勢があった。感染症拡大や少子高齢化による核家族化や孤立化が進む中で、保健師が地域に入って健康予防事業を行うことは重要であると考えた。